イベント

2023年度年次大会 企画セッション「LearningAnalyticsにおけるオープンソースソフトウェアの活用」

年次大会

オープンソース技術部会では,大学ICT推進協議会2023年度年次大会において,企画セッション「LearningAnalyticsにおけるオープンソースソフトウェアの活用」を開催します。

セッション概要

ICTは高等教育において欠かせない技術となり,特にコロナ禍以降はオンライン学習の支援環境が一般化しています。学習者に関する様々なデータを測定・収集・分析・報告する環境が整備されたことにより,学習を理解し最適化するラーニングアナリティクス(Learning Analytics, LA)は教育の重要な要素となりつつあります。そこで本セッションでは,LAにおけるオープンソースソフトウェア(OSS)の活用に焦点を当てます。現在LAで利用されている,あるいは開発が進められているOSSの事例を話題提供いただき,現場での実践的な活用に向けたOSSの役割と可能性についてパネルディスカッションを行います。

  • 日時:2023年12月15日(金) 11:15~12:45
  • 場所:大学ICT推進協議会 2023年度年次大会会場内 C会場

プログラム

11:15-11:20趣旨説明畠山 久
(OSS部会主査 / 東京工業大学)
11:20-11:45講演①
OpenLA:ラーニングアナリティクス推進のためのオープンソースライブラリ
島田 敬士 氏
(九州大学 大学院 システム情報科学研究院)
11:45-12:10講演②
データレイクの導入〜九州工業大学におけるデータ共有の仕組み〜
大石 哲也 氏
(九州工業大学 教育高度化本部 学習教育センター)
12:10-12:35講演③
LearningAnalyticsをOSSで実現するための2つの実践的なステップ
加藤 藍子 氏
(パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社)
首藤 完治 氏
(レゾナント・ソリューションズ株式会社)
12:35-12:45ディスカッション 

講演① OpenLA:ラーニングアナリティクス推進のためのオープンソースライブラリ

講演者

島田 敬士 氏(九州大学 大学院 システム情報科学研究院)

講演概要

OpenLAは,eBookとLMSに蓄積されたのアクセスログを中心とした教育データを対象として,分析ツールやシステム開発の効率性を高めるために設計されたオープンソースライブラリである。本講演では,OpenLAの開発背景や実際の活用事例について紹介する。

講演② データレイクの導入〜九州工業大学におけるデータ共有の仕組み〜

講演者

大石 哲也 氏(九州工業大学 教育高度化本部 学習教育センター)

講演概要

九州工業大学では2022年度より学習教育センターに教学IR支援グループを設けIR(Institutional Research)の強化を進めているが、種々のシステムでデータを保持しているもののデータを収集・蓄積して活用する基盤(データレイク)が存在しなかった。そこで2023年度にオープンソースのNextCloudを用いたデータレイクを導入した。本発表ではその背景と運用方法について説明する。

講演③ LearningAnalyticsをOSSで実現するための2つの実践的なステップ

講演者

加藤 藍子 氏(パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社)
首藤 完治 氏(レゾナント・ソリューションズ株式会社)

講演概要

LearningAnalyticsを実現するには「企画」「開発・運用」の2つのステップが必要となります。OSSは自由度が高く柔軟にカスタマイズ可能な分、かえって「どのように実現すればよいのか分からない」という課題も生まれがちですが、本講演では具体的な実践例をご紹介します。

 

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